2025.08.26
災難日
そんな日ありませんか?
災難というほどでもありませんが、なんかいろんなことが起こる日が
本日の筆者の一番の災難は、ズボンが事務所で破けたことです(しかもお尻の部分)
狭い事務所では、いろんなものが置いてありますが気を付けていたのに思い切り引っ掛けてしまいました
破けた部分が部分だけに、近所のお店まで走り同じものを購入
「まあ、3~4年着倒したからいいか」
そのあと、洗車をしている時に直射日光を浴びながらやっていたせいか、頭痛炸裂
休憩して下廻りのスチーム洗浄しているときに、思いっきり泥を顔にひっかぶり
タイヤのホイールを洗っていたら、水道ホースが手元からひっくり返り靴がびちゃびちゃに
地味~に、なんだか連続でいろいろ起こり、暑い中での作業も手伝ってひときわ疲労を感じました
でもですね、そんな中いいこともあるものです
お客様がわざわざ冷えたスイカを持ってきてくださったんです
しかも、カットして!(コレめっちゃありがたい!)
お塩まで添えて、そのままかぶりつけるように
とっても甘くて、すっごく冷えていて、本当においしかったです!(あまりに疲れていたのと、スイカがおいしそうで写真撮りそびれました)
災難とまではいきませんが、なにかと身の回りにおきるうっとおしいこと
でも、その中にはとてもうれしいことも起こります
今日も暑かったけれど、スイカと、そのお客様のお心遣いで疲れも吹っ飛びました!
2025.08.25
タペットカバーパッキンって一体なんだ?
あまり聞きなれない言葉だとは思いますが、とても大切な役割をしてくれています
タペットカバーパッキンとは、
エンジンの上にあるタペットカバーとエンジン本体の隙間にあり、
エンジンオイルが漏れないようにする働きをしてくれているゴムパッキンで、
外からのホコリやゴミの侵入を防ぐ働きもしています
そのゴムが劣化してくると、硬くなりエンジンオイルが滲んで漏れ出てきてしまいます
それを放置していると、
①オイル漏れが酷くなる
②エンジンルームが焦げ臭くなる(オイルが熱い部分に垂れるため)
③オイル消費が激しくなり、最悪、エンジン本体がイカれることも
つまり、このタペットカバーパッキンは
エンジンオイルを漏らさない番人なのであります
ここで、「整備士あるある」も加えてみると
・エンジンルームを開けた瞬間、オイルが滲んでベットベト・・・「あ、パッキンやな・・
」
・車検や点検の時、タペットカバー周辺が黒くテカっていたらほぼほぼコレ
・オイルがマフラーに垂れてお客様が「なんか焦げ臭いねん!
」と駆け込んでくる
タペットカバーパッキンは、エンジンをオイル漏れから守る縁の下の力持ちとでも言いましょうか
こういった最初は地味な症状のものを放置しておくと、修理代も高くなります
地味だけど、コイツがいないと大惨事!なのです
ちなみに今回タペットカバーパッキン交換作業のお車はターボ車だったので、かなり大変でした
ターボ車はいろいろついているので、とにかく作業が大変・・
オイル漏れは、基本、上から順に確認していきます
上は、タペットカバーパッキン、その次はカムシール、といった具合に(まだまだたっくさんある)見ていくので、まずエンジンルームがオイルまみれだった場合、タペットカバーパッキンを交換してみて様子を見ます
いかがでしょうか?
聞きなれないタペットカバーパッキンの働き、とっても大事ですよね
「なんだこの部品?」というような部品でも、何一つ無駄な部品などなく、それぞれが重要な役割を持っています
今回は、オイル漏れの番人、タペットカバーパッキンのお話でした
2025.08.21
知られざる名脇役!クランクプーリーが壊れるとどうなる?
本日は、クランクプーリーのお話をしてみようと思います
みなさん、クランクプーリーってなんだかご存じですか?(残念ながら筆者は名前しか知りませんでした
)
整備士に確認しながら、いろいろと調べてみたのでちょっとでもみなさんのお役に立てればと思います
と、いうのも実は代車(三菱タウンボックスU61W)のエアコンが効かなくなって故障点検していたら原因がクランクプーリーだったんです
乗っていたお客様には本当に大変申し訳なかったです

ではまず、
クランクプーリーって何?というところから・・
エンジンの一番下にある「クランクシャフト」という回転軸に取り付けられた、手の平大の丸い滑車です
エンジンが回る力をベルト類に伝える役目を担っています
ベルト類には、エアコンベルト、ファンベルト、パワステベルトがありますね
そう、このエアコンベルトにも繋がるから、今回の代車のエアコン故障に繋がったというわけです
それでは、クランクプーリーの仕組みを説明しましょう
エンジンをかけると、クランクシャフトという回転軸が回転します
その回転している力をクランクプーリーが受けとり、
そのクランクプーリーにかかっているいろいろなベルトを通じて、他の補器類を動かすのです
クランクプーリーという滑車が中継地点となり、エンジンのパワーを様々な部品に伝えていくわけですね
そこで、クランクプーリーがベルトを通じて動かしている補器類をいくつかご紹介しましょう
①オルタネーター(発電機)・・ダイナモと言ったりもします→バッテリーに電気を充電する
②ウォーターポンプ・・冷却水を循環させる
③パワステポンプ・・ハンドルを軽くする油圧を作る
④エアコンコンプレッサー・・エアコンを冷やす
などなど・・・
そうなのです
クランクプーリーが回らなければこれらの補器類が動かないので、いろんなところに影響が出るのです
ちなみにそのクランクプーリーには、3本のベルトをそれぞれ引っ掛けるようになっているタイプのものもあれば(代車はこのタイプでした)、1本掛けといって、3本すべてのベルトの働きをする1本のベルトを引っ掛けるだけのタイプもあります(だからちょっとプーリーの形状も違う)
代車(U61W)は、3本のベルトをそれぞれ引っ掛けるタイプで、その中のエアコンベルトを引っ掛ける部分が(ダンパー、いわゆるゴムで一体化している)、劣化して外れてしまったことにより、引っ掛かっていたベルトも外れてしまった、ということでした
エアコンベルトが外れて、回らなくなったということは、エアコンコンプレッサーも回らないのでエアコンが効かない、という流れになります
クランクプーリーは、人間の身体で例えていうなら「心臓の力を全身に伝える大動脈」のような部品なのです
恐るべし!プーリー!!
クランクプーリーのトラブルでよくあるのが、
キュルキュル音がする(ベルトが鳴いています)
バッテリー警告灯が点く(充電できていない)
ハンドルが重たくなる(いわゆるオモステです パワステベルトが回っていない)
エアコンが効かない(エアコンベルトが回っていない←今回コレ)
放置してると、走行不能になることもある、ということがわかりますよね?(バッテリーに充電できないとエンジン掛からないです)
いかがですか?
結構というか、かなり重要ポジションのクランクプーリー
小さな部品ですが、プーリーがあるからこそですね
クランクプーリーの交換の様子をインスタにもアップしていますのでよかったら暇つぶしにでも覗いてみてくださいね
今日はクランクプーリーについてのお話でした
2025.08.19
車の「触媒」ってご存じですか?
最近、「エンジンチェックランプが点いた」と、お客様からの相談が立て続けにありそれがすべて「触媒劣化」という結果だったんです
今日は「触媒」について触れてみたいと思います
車の触媒を、とてもわかりやすく言うと、
車の排気ガスをきれいにしてくれる浄化装置です
車のエンジンから出る排気ガスは、身体や環境によくない物質がたくさん含まれています
たとえば、
一酸化炭素(CO)
窒素酸化物(NOx)
未燃焼ガス(HC)
など、とても有害な物質です
これらをそのまま空気中に排出すると、大気汚染の原因になってしまいます
そこで、「触媒」が活躍するのです
「触媒」は、正式名称を「触媒コンバーター」と言いますが、車のマフラーの途中についています
触媒の中には蜂の巣状の部品(ハニカム構造)があるのですが、そこに白金・パラジウム・ロジウムといった貴金属がコーティングされています
これらが化学反応を起こし、排気ガスを 二酸化炭素や水、窒素といった無害なものに変えてくれるのです
触媒という言葉の意味が、
化学反応の際に、それ自身は変化せず、他の物質の反応速度に影響する働きをする物質
とありますが(URL:www.google.com/search)、まさにそれで、化学反応を起こして有害ガスを無害なものに変えるのです
そんな大役を果たしている「触媒」ですが、この「触媒」が劣化してくると、
詰まりを起こして排気が悪くなるんですね
そして、「エンジンチェックランプ」が点灯するんです(エンジン警告灯とも言います)
オレンジ色のランプです(下に画像を載せておきますね)
「触媒」は、とても大切な役割を果たしてくれています
※ちなみに「エンジンチェックランプ(エンジン警告灯)」が点灯する原因はほかにもあります
使われている貴金属も、セラミック、白金、パラジウム、ロジウムといった高価な貴金属がコーティングされています
そのため、「触媒」は結構お高いのです
(余談ですが、こういった高価な貴金属がコーティングされているため、盗難事件などもあります)
「触媒劣化」はお客様のお財布にとって、大変痛いものです
とは言え、「触媒劣化」を完全に防ぐ方法があるわけではありません
距離を走ればなんでも劣化しますし、古くなればなるほど悪くもなります
強いて言えば、「オイルメンテ」をまめにすることでしょうか
「オイル交換」ですね
なるべく「オイル交換」は、軽自動車なら3000キロ、普通車なら5000キロくらいで交換することをお勧めします
今日は車の「触媒」について書いてみました
みなさまの参考になれば幸いです

これが「エンジンチェックランプ(エンジン警告灯)」です
URL)jaf.or.jp/common/car-trouble-qa/warning-lamp/yellow/faq11(JAF公式ホームページより)
2025.08.18
今日はあまり車と関係ない小話をば・・・
しょうもない話で恐縮ですが、自分で自分が信用できなくなる出来事がありまして
記事を書いている筆者は元々、記憶力があまりよくないためお仕事でもプライベートでもカレンダーやスマホのアラームとグーグルカレンダー、メモ、そして周囲の方々にも伝えておく、という保険をかけています
まあそれでも忘れてしまうことも多々あるのですが(あるんかい)、今日のはかなり自分でも引きました
朝からやることが多い日で、仕事を午前中休んでこなしていたのですが、それも無事に終わりお昼ごろ大切な返信封筒を握って(プライベート)、玄関を出ました
日傘を差し、左手に封筒をもって薩摩自動車に向かいます
「途中であそこのポストにこの封筒を投函しなくちゃな・・」
と思いながら、薩摩自動車に到着
リュックを降ろした時、
「あ、しまった!ポストに投函せずに来ちゃった!!もお~また出しにいかんと・・え・・?アレッ?・・封筒は・・?」
左手に持っていたはずの封筒がありません
この時の自分の身体から血の気が引いていく瞬間は今思い出しても恐ろしいです
それくらい大切な書類だったのと、自分の記憶がぽっかりと抜けていた事実
「あそこの信号では確かに左手に持ってた・・!でも、ポストに投函した記憶がない!全くない」
元来た道を戻ってくまなく探します
しかしありません
家にも戻ります
やはりありません
絶望を感じながら、再度返信用書類を取り寄せるため電話して、到着に2~3日、再度返信して書類が手元届くのが10日~2週間後・・・間に合うだろうか・・・!?(かなり期限が迫っていた)
と、脳内で計算しますがかなりタイトでギリギリの日程になることに焦りしか感じません
念のためポストまで行って、周囲も確認 もちろん落ちてもいないし、自分は投函した記憶もない
だがしかし、考えられることはすべてやってからだ
集荷に来たタイミングで、確認させてもらおう
あればそれでOK、しかしないだろう 投函していないからだ だが、あんな大切な書類なかったらないでそれこそヤバイのだ
再度送りなおしてもらうことはできても、紛失はヤバイ・・・
だが、今はとにかくポストに書類があるかないかだ ないことを確認したらすぐに電話だ
集荷時刻はなんとあと5分後 タイミングがいい
しばし待ちます
赤い郵便屋さんの軽自動車が見えた瞬間にポストに駆け寄ります
ドライバーさんも何かを察した様子
「〇〇色の封筒ってないですよね?
」焦りでしどろもどろ聞く私
ドライバーさん:「ああ、ありますね。これですね~」
「あるん!?!?
」
そうなんです、みなさん
私、投函してたんですよ・・・
思いっきりありました さっき投函したばかりなので一番上に・・・
記憶、ないんですよ・・投函した記憶もポストのある場所まで言った記憶が・・・
今日ほど自分の記憶力のなさを恐ろしく感じたことはありません
過去からいろいろありましたが、ここまで記憶がないことはなかった
だって、今さっきのことですよ?
しかもなにか考え事をしていたわけでもない、たくさん荷物を持っていたわけでもない
恐ろしすぎて、自分が怖いというより、これでもう本当に信用できなくなりました
普段から自分をあんまり信用していませんでしたが、今日のこの出来事で完全に吹っ切れました
・・・まあ、書類に関しては結果オーライなので良かったんですけれども
今後の自分が不安でしかたがない
元々こんな感じでしたが、生きるのが本当にしんどい(笑)
これくらいでそんなこと言ってはいけませんが、お仕事でこんなことが頻繁にあるのは困るのです
ご迷惑をおかけしてしまいますから・・・
この話を聞いた整備士は、眉間にしわを寄せ、私を哀れんだ目で見つめながら、首を横に静かに振っていました
こんな私にも幸あれ
本日もくだらないお話で失礼いたしました