2025.07.19
遅くまでお仕事していると、疲れすぎて思考停止になるときがあります
整備士も、シャッターを閉めた後も近所迷惑にならないように大きな音に気を付けながら車の修理や車検整備をしたり、
筆者も伝票書類や請求書、データまとめ、整備入力など終わらない作業を黙々とするのですが、両者無言で放心状態になる時もあります
そんな時、お得意先様から「FAX」が届いたりすることがあります
頼んでいた仕事内容のFAXです
FAXの音にもビックリするのですが、同時に「まだ残ってやってはったんや!!」と二重にビックリします
我々も残ってやっているわけですが、だからこそわかるのです
お得意先様もまた、人手が足りない中頑張っている、と
この業界だけではありませんが、今は人手不足
なかなかスムーズに作業も進みません
薩摩自動車も、お客様にお待ちいただいてばかりです
車検だって、せっかく満了日の2か月前から受検できるようになったというのに、
直近の車検に追われているからなかなかいれてあげられないとか、代車が出て行っているからご用意できずお待ちいただくとか、
本当にお客様にはご迷惑ばかりおかけしています 本当に申し訳ないです
そんな中毎日のように遅くまで作業していると、この暑さもあるし、日中からの疲れもあるしで時々呆然とするときがあります
しかしお得意先様も同じようにまだお仕事しているとわかると、自分たちだけではない、と身が引き締まります
放心状態になっとる場合ではない、と気を引き締めながら、そして体調には気を付けながらがんばります
2025.07.18
昨日に引き続き、今日は【モンキーレンチ】という工具について書いていこうと思います
【モンキーレンチ】て・・・
名前どやねん、と思います
整備士に「モンキー取って」とか言われるたびに、「名前なあ・・・」と思うのです
おさるさん、ですよね
【ウマ】の話と同じで、やっぱり猿に似ているかなのかなあ、とまじまじと【モンキーレンチ】を眺めますが、
「うーーーーーん」となります
で、じっくり調べてみました
ウィキペディアによりますと、
①発明者「チャールズ・モンクィー」の名前が由来とする説(ただし信憑性は低め)
②レンチの形が猿に似ているからという説
③工場で猿のように配管作業をしていた若者たち(グリース・モンキー)が使っていたため、という説(これは最も有力とされている)
ということでした(だいぶ簡単にまとめましたが)
最も有力なのは③なのですね
グリースモンキーが気になってきたので、調べてみると
主に自動車や機械の整備士、特にオイルまみれになって働く人を指す言葉らしく、
「grease=油」「monkey=猿」から、油にまみれて機敏に動き回る人=整備士というイメージという意味だそうです
とはいえ、なぜ猿なのか
19世紀の工場では、蒸気配管が天井近くにあり、若い作業員たちは高所を移動しながら整備していたそうで、
その姿が、天井を動き回る猿のように見えたため、「グリース(油)モンキー(猿)」と呼ばれたということでした
なるほど、だから「猿」なのね、と
そんなグリースモンキーたちがよく使用していた工具のひとつが、【モンキーレンチ】だったわけです
そこから【モンキーレンチ】と名前がついたということなんですね
まあ、ここは「そうなんだー」ぐらいだったんですが、個人的にものすごく気になったのが②です
「一体どこが猿に似ているのか全くわからない」のです
どんな角度で見ても、わからない
何が猿なのかわからない おサルさん おさる・・・ジョージ・・・
整備士に聞いても、「あ~角度ちゃう?」と言います
その角度を聞いて何度見てもやっぱりわからない
納得がいかずクルクルと回転してみます クルクル 首も傾げ・・・
やっと見えました、ジョージ・・、いえ、猿が
有力なのは③らしいですが、②が気に入りましたので筆者の中では由来は②ということに決まりました
みなさんは、どうですか?
見えたおサルを描いておいたので、よかったら見てくださいね
ものすごく個人的な思いばかりですみません
これだと全くわからなくて、「一体何を言っているんだ」くらいの勢いでおりました
この角度にしたときに、ものすごくおサルが浮かびました
こういうことらしいです
やっとスッキリしました
みなさんはいかがです?
2025.07.17
みなさま、【つなぎちゃん】を知っていますか?
【つなぎちゃん】とは、自動車整備振興会の公式キャラクターです
近畿地区自動車整備連絡協議会のイメージキャラクターとして、車検や車の整備の大切さ、仕組みなどをYouTubeやパンフレットで解説してくれています
19歳の女性自動車整備士という設定らしいですよ(調べていて年齢を初めて知りました)
ちなみによく一緒にいるワンちゃんは【てんけんくん】というキャラクターです(犬だけに)
結構可愛い子で、いわゆる萌えキャラと言われたりする類いなのでしょうか おめめパッチリの女の子です
先日インスタやブログでも触れたのですが、「整備士に対する世間のイメージ」ってこうだよね、という投稿に
「大体、手にはあまり自動車整備士が使わない大きなサイズのスパナを握っている」という内容を載せました
(過去ブログ7/9「自動車整備士のイメージ」より)www.car-satsuma.jp/blog/2/
実はインスタを見てくださっているお客様でありフォロワーさんでもある方から、
「リアルだなあって思う工具ってなんですか?」
というご質問があったんです(見てくださってありがとうございます!)
整備士によると、
「うーん、スパナも使うけど・・・大体メガネとかモンキーかなあ・・・」
と、返ってきました
メガネとは「メガネレンチ」、モンキーとは「モンキーレンチ」の略です
筆者も普段整備士が使用している工具を見たり、渡したり、あと、会話の中で知ることが多いのですがスパナより上記の工具が多いです
そういえばスパナは先日ものすごく小さなサイズを使って、ものすごい奥の方の見えない部分のナットをちまちま締めているのを見ました(おおよそ中指の長さくらいのスパナでした)
で、よくよく【つなぎちゃん】を見たら、【メガネレンチ】を握っていました
これぞ、リアルだ・・・!
そう思った瞬間でした(笑)
薩摩自動車にもありますが、認証工場や指定工場には【つなぎちゃん】ののぼりがあると思います
もしよかったら、じっくりと【つなぎちゃん】と【てんけんくん】を眺めてみてください
しっかり手に「メガネレンチ」を握っておりますので(笑)
今日は【つなぎちゃん】のお話でした
【メガネレンチ】
メガネに似ていることからそう呼ばれるようになったみたいです
ボルトやナットを締めるのに使います
【モンキーレンチ】
この名前の由来には諸説あるようです
また別の記事で詳しく書いてみたいと思います
口径部の調整ができるため、さまざまなナットやボルトを固定したり締めることができます
工具の写真を撮ってウロウロしていたら、まさに【メガネレンチ】で作業している最中でした
「もう!また撮ろうとしてる!!」と察知されてしまいました
そしてこれが【つなぎちゃん】です
右手にはしっかりと【メガネレンチ】を握っております
薩摩自動車のノボリです
2025.07.16
薩摩自動車には、夕方から夜になると必ず現れる小さなお客さんがいます
その小さなお客さんは、大体顔だけをチラと覗かせあまり自分の姿を見せてくることはありません
そして工場の中に入ってくることもありません
ただ、ジッと、静かに、「そこ」にいるのです
恐らくその小さなお客さんは複数いて、時々同時に現れることもあります
そしてそれを見ることは結構稀です
しかし今年は初めてその姿を全部見せてくれた日がありました
しかも、間近で!
「こんな至近距離で見るの初めて!」と、筆者は感激し、「写真撮っていいですか?!」と叫び、お返事も待たずパシャリ
その全貌をやっと見ることができて、大変失礼ながらまじまじと観察してしまったのはここだけの秘密
その小さなお客さんは、冬になると寒さが苦手でほぼ姿を見せてくれなくなるのですが、冬が終わり、春になると来てくれるんです
この夏場は特に夕食の時間になると、薩摩自動車ではごちそうが出るから
だから食べ物につられて姿を現してるんですね 食いしん坊さんです
ここまですごく無駄に引っ張ってきましたが、長々とお付き合いいただき感謝します
その「小さなお客さん」は、「ヤモリ」なのですが(なんかすいません、読んでくれてありがとうございます)
薩摩自動車の入り口にある、横に細長いライトに必ず潜んでいて夕方から夜になるとそのライトに群がる虫を捕食しに出てくるんです
でもいつも顔しか出してなくて時々虫を一瞬で食べてたりするくらいでして
ただ、先日は違いました
近頃遅くまで仕事をしている日が多いのですが、シャッターを開けたままにしていたら工場の電気の明るさにちっちゃい虫がたくさん入ってきた日があって
慌てていったん暗くして閉めたのですが、「こんなにいっぱい虫湧いてるからヤモリも今日食べ放題だねえ」と思い例の場所に目をやると3匹も出てきていました
しかも1匹はかなり降りてきてその姿を見せていて、食べ放題バイキングに意識がいってたんでしょうね
かんたんに筆者に写真を撮られていました(そういうわけではないと思うけれども)
上の方にいた2匹も今までないくらい活発に頭が動いていて、食べきれないほどのごちそうに通常みることのできない激しい動きを見せてくれました
ヤモリは漢字では「家守」と書かれますが、昔から薩摩自動車を守ってくれているのかもしれない、と勝手に都合よく思っています
ヤモリの存在は実害がないので、なんとなく昔から共存しています
今日はそんな「ヤモリ」のお話でした
いつもはこのくらいしか見せてくれない
この日は虫がフィーバーおこしていたのでつい出てきちゃったみたいです
「写真撮っていいですか?!」はさすがにお話の都合上盛りましたが(笑)、思わず「わー!めずらしー!!写真写真!!」となりましたねー
2025.07.15
昨日の【ジャッキ】に続いて、今日は【ウマ】と呼ばれるジャッキの一種について書いてみようと思います
整備工場には【ウマ】というスタンドジャッキがあります
最初のころ、「ウマいるわ、ウマもってきて」とか、「ウマでいくか、ウマやな」とか、整備士たちが車の下や車全体を見ながら言っていたのを聞いて、
「馬?!馬って何?!?!」と【馬】で脳内をいっぱいにしたことがあります
しかし、整備士が持ってきたのはもちろん馬ではなく、見慣れない形の見慣れない何かでした
「・・・馬・・」
と、その【ウマ】と呼ばれた何かを凝視した記憶があります
【ジャッキ】で車の真ん中から上に上げた後、さらに安定性を確実にするために【ウマ】を2個、左右に置いて支えるのです
なるほど、安定性は抜群だ これなら車も片寄れまい
といったところです
しかし、当時の筆者には【ウマ】と呼ばれるそのスタンドジャッキを見てからというもの、釈然としないものがありました
「なんで【ウマ】なんだろう・・・馬に似てるから?いや、似ていない・・・」と
整備士に聞いても、
「馬に似てるからやろ」としか答えません
「馬に似てると思う?」と聞くと、
「さあ、似とるんちゃう?」と、ふわっとした回答しか得られずますますモヤっとしたものを抱えました
しかし、このご時世便利になったもので、すぐにネットで調べられます
まずは、【ウマ】がなんなのか、そして語源や正式名称は何なのか、を知りたくなりました
どうやら、やっぱり「馬に似ているから」らしいです
そして、正式名称は【スタンドジャッキ】/【リジッドラック】ということがわかりました
スタンドジャッキはわかりますが、リジッドラックとはまた聞きなれない単語です
調べてみました
英語の「rigid・・・硬い、剛性がある、しならないという意味」と、「rack・・・台、棚、支え、支える構造という意味」だそうです
「硬い台」・・・要するに、「しっかりと支えてくれる台」ということでいいでしょう
そして、それが【ウマ】になった語源ですね
馬に似ているから、というのはわかりましたが「そんなに似てるかな?」という印象なんです
しかし、姿形、というよりも古来より重たいものを運んだり、支えたりしていた馬の様子やその様で【ウマ】というようになったのかな、と自分なりに解釈しました
牛もそうだったとは思いますが、多くは馬だったのでしょう(馬車もありましたし、騎馬隊もありましたし)
調べている中で、「大工さんの業界でも【ウマ】と呼ばれるものがあることを知りました
主に作業台や作業足場などにつかわれる台らしいのですが、筆者はそっちの【ウマ】の方がより馬に見えました
4本足で支える作業台です
どちらかというと、建築業界で【ウマ】の呼称があり、支えるという意味では同じように車をしっかりと支えることから自動車業界でも【ウマ】と呼ばれるようになった、という流れのようですね
最近では、見慣れてしまったせいか【ウマ】が馬に見えなくもない、と脳内で都合よく納得しているような感じではあります
自動車整備士が言う【ウマ】の写真と、建築業界で【ウマ】と言われるイラストを置いて、本日はおしまいにします
薩摩自動車で使用している【ウマ】
真ん中にあるのは昨日の記事でも書いた【2tジャッキ】ですね
左右を【ウマ】でしっかり支えて、安定させます
これは、建築業界で【ウマ】と呼ばれる4本足の作業台です
これをもう1台置いて、その上に板などの台を置けば作業ができます
これだけではなく、もっとたくさんの種類の【ウマ】があります
こっちは、「馬に似てるからだよ」と言われても違和感は全くありませんよね