2025.07.16
薩摩自動車には、夕方から夜になると必ず現れる小さなお客さんがいます
その小さなお客さんは、大体顔だけをチラと覗かせあまり自分の姿を見せてくることはありません
そして工場の中に入ってくることもありません
ただ、ジッと、静かに、「そこ」にいるのです
恐らくその小さなお客さんは複数いて、時々同時に現れることもあります
そしてそれを見ることは結構稀です
しかし今年は初めてその姿を全部見せてくれた日がありました
しかも、間近で!
「こんな至近距離で見るの初めて!」と、筆者は感激し、「写真撮っていいですか?!」と叫び、お返事も待たずパシャリ
その全貌をやっと見ることができて、大変失礼ながらまじまじと観察してしまったのはここだけの秘密
その小さなお客さんは、冬になると寒さが苦手でほぼ姿を見せてくれなくなるのですが、冬が終わり、春になると来てくれるんです
この夏場は特に夕食の時間になると、薩摩自動車ではごちそうが出るから
だから食べ物につられて姿を現してるんですね 食いしん坊さんです
ここまですごく無駄に引っ張ってきましたが、長々とお付き合いいただき感謝します
その「小さなお客さん」は、「ヤモリ」なのですが(なんかすいません、読んでくれてありがとうございます)
薩摩自動車の入り口にある、横に細長いライトに必ず潜んでいて夕方から夜になるとそのライトに群がる虫を捕食しに出てくるんです
でもいつも顔しか出してなくて時々虫を一瞬で食べてたりするくらいでして
ただ、先日は違いました
近頃遅くまで仕事をしている日が多いのですが、シャッターを開けたままにしていたら工場の電気の明るさにちっちゃい虫がたくさん入ってきた日があって
慌てていったん暗くして閉めたのですが、「こんなにいっぱい虫湧いてるからヤモリも今日食べ放題だねえ」と思い例の場所に目をやると3匹も出てきていました
しかも1匹はかなり降りてきてその姿を見せていて、食べ放題バイキングに意識がいってたんでしょうね
かんたんに筆者に写真を撮られていました(そういうわけではないと思うけれども)
上の方にいた2匹も今までないくらい活発に頭が動いていて、食べきれないほどのごちそうに通常みることのできない激しい動きを見せてくれました
ヤモリは漢字では「家守」と書かれますが、昔から薩摩自動車を守ってくれているのかもしれない、と勝手に都合よく思っています
ヤモリの存在は実害がないので、なんとなく昔から共存しています
今日はそんな「ヤモリ」のお話でした
いつもはこのくらいしか見せてくれない
この日は虫がフィーバーおこしていたのでつい出てきちゃったみたいです
「写真撮っていいですか?!」はさすがにお話の都合上盛りましたが(笑)、思わず「わー!めずらしー!!写真写真!!」となりましたねー
2025.07.15
昨日の【ジャッキ】に続いて、今日は【ウマ】と呼ばれるジャッキの一種について書いてみようと思います
整備工場には【ウマ】というスタンドジャッキがあります
最初のころ、「ウマいるわ、ウマもってきて」とか、「ウマでいくか、ウマやな」とか、整備士たちが車の下や車全体を見ながら言っていたのを聞いて、
「馬?!馬って何?!?!」と【馬】で脳内をいっぱいにしたことがあります
しかし、整備士が持ってきたのはもちろん馬ではなく、見慣れない形の見慣れない何かでした
「・・・馬・・」
と、その【ウマ】と呼ばれた何かを凝視した記憶があります
【ジャッキ】で車の真ん中から上に上げた後、さらに安定性を確実にするために【ウマ】を2個、左右に置いて支えるのです
なるほど、安定性は抜群だ これなら車も片寄れまい
といったところです
しかし、当時の筆者には【ウマ】と呼ばれるそのスタンドジャッキを見てからというもの、釈然としないものがありました
「なんで【ウマ】なんだろう・・・馬に似てるから?いや、似ていない・・・」と
整備士に聞いても、
「馬に似てるからやろ」としか答えません
「馬に似てると思う?」と聞くと、
「さあ、似とるんちゃう?」と、ふわっとした回答しか得られずますますモヤっとしたものを抱えました
しかし、このご時世便利になったもので、すぐにネットで調べられます
まずは、【ウマ】がなんなのか、そして語源や正式名称は何なのか、を知りたくなりました
どうやら、やっぱり「馬に似ているから」らしいです
そして、正式名称は【スタンドジャッキ】/【リジッドラック】ということがわかりました
スタンドジャッキはわかりますが、リジッドラックとはまた聞きなれない単語です
調べてみました
英語の「rigid・・・硬い、剛性がある、しならないという意味」と、「rack・・・台、棚、支え、支える構造という意味」だそうです
「硬い台」・・・要するに、「しっかりと支えてくれる台」ということでいいでしょう
そして、それが【ウマ】になった語源ですね
馬に似ているから、というのはわかりましたが「そんなに似てるかな?」という印象なんです
しかし、姿形、というよりも古来より重たいものを運んだり、支えたりしていた馬の様子やその様で【ウマ】というようになったのかな、と自分なりに解釈しました
牛もそうだったとは思いますが、多くは馬だったのでしょう(馬車もありましたし、騎馬隊もありましたし)
調べている中で、「大工さんの業界でも【ウマ】と呼ばれるものがあることを知りました
主に作業台や作業足場などにつかわれる台らしいのですが、筆者はそっちの【ウマ】の方がより馬に見えました
4本足で支える作業台です
どちらかというと、建築業界で【ウマ】の呼称があり、支えるという意味では同じように車をしっかりと支えることから自動車業界でも【ウマ】と呼ばれるようになった、という流れのようですね
最近では、見慣れてしまったせいか【ウマ】が馬に見えなくもない、と脳内で都合よく納得しているような感じではあります
自動車整備士が言う【ウマ】の写真と、建築業界で【ウマ】と言われるイラストを置いて、本日はおしまいにします
薩摩自動車で使用している【ウマ】
真ん中にあるのは昨日の記事でも書いた【2tジャッキ】ですね
左右を【ウマ】でしっかり支えて、安定させます
これは、建築業界で【ウマ】と呼ばれる4本足の作業台です
これをもう1台置いて、その上に板などの台を置けば作業ができます
これだけではなく、もっとたくさんの種類の【ウマ】があります
こっちは、「馬に似てるからだよ」と言われても違和感は全くありませんよね
2025.07.14
今日は【ジャッキ】について綴ってみようと思います
【ジャッキ】は、車を下から持ち上げる道具です
タイヤ交換などの時に、車を地面から少し浮かせて作業できるようにします
【ジャッキ】にも様々な種類がありますが、整備工場などにあるのは【フロアジャッキ】とか【油圧式ジャッキ】とかいうタイプです
夕方、パンクしたからスペアタイヤと付け替えてほしい、という1.5tトラックが入庫しました
初めは、整備士がいつも使うジャッキで後ろを上げようとしたのですが
「やっぱあかんか」
と、ぼやくと、従業員が奥にしまってあった大きなサイズのジャッキを出してきたんです
記事を書いている筆者はお恥ずかしながらジャッキにサイズがあることを知らず、
「狭い工場に何機もジャッキがあったのはこういうことだったのか」と、初めて気づきました
通常の車であれば普段よく使っているのは【2tジャッキ】
今回の1.5tトラックは荷台に仕事道具やコンプレッサーも積んであったので【5tジャッキ】でアップします
まともに【5tジャッキ】をまじまじ見ましたが、やはりデカいです
ジャッキ自体、重いので動かすのも大変なのですが(方向転換とかキツイ)、5tジャッキは貫禄がありました
いつも見ている2tジャッキがちょっとかわいく見えました
パッと見、そんなに大きさ変わらない気がするんですけど、よく見るとやけに重厚感あります
それをまた奥にしまうのも大変です
【ジャッキ】に2tと5tがあるのか、と発見した素人のつぶやきでした
赤いのが普段使っている【2tジャッキ】
その横にあるシルバーのはワンサイズ小さなタイプ(サイズが描いてあるラベルはもう古くて見えない)
【5tジャッキ】は奥にしまってしまった後でした(ここには写っていない笑)
どれもこれも年季が入ってますね~
2025.07.11
本日は記事を書いている筆者は所用で一日外出していました
午前・午後と別々の用事だったのですが、暑さと豪雨のダブルコンボを食らいました
「急な雨にご注意!」
と今朝テレビでやっていたので、気にはしていましたが天候は誰にもコントロールできません
駅から自宅までしっかりずぶぬれになりました
それにしてもすごかったですねえ
17時~18時過ぎごろでしたか
駅からそのまま薩摩自動車に行って仕事しようと思っていたのですが、一度帰宅せざるを得ませんでした
着替えてレインブーツまで履きましたが、薩摩自動車に向かう頃には雨も弱くなり・・・
でも今日は、なんだかそんな雨も心地よかったんですよね
暑い日が早いうちから続いていたせいか、帰り道が涼しくて(ずぶぬれですが)ちょっとだけ「まあいっか」と思えました
濡れて洗濯物も増えてしまいましたが、なんだか急な豪雨も許せた夕方でした
今週は第2土曜日なので12日13日とお休みします
みなさま、良い週末をお過ごしください♪
2025.07.10
蚊の季節ですね
誰しも蚊は嫌がるもの
あの耳元で聞こえる「ぷ~~ん」なんて羽音はもってのほかであり、聞いただけで痒くなります(書いていても痒くなった)
近頃は暑すぎて蚊も蝉もその存在感を見せつけてはきませんが、日中よりも気温が下がった夕方から夜は彼らの舞台
さすがに蝉は朝方くらいですが、蚊は暑い日中以外はここぞとばかりに出てきます
今日はそんな憎き蚊と整備士の戦いのお話です
よくこの季節になると、整備士が部屋のドアを「バアン!!」と開けて、
「痒い!!塗ってくれ!!そして俺に(蚊よけ)スプレーを振ってくれ!!」と勢いよく入ってくることがあります
両手はゴム手袋と軍手、そして真っ黒なのでその手でそこらへんのものは触れません
ですので、「塗ってくれ」と言ってくるのですが、塗る場所を確認すると笑うくらい同じ箇所をアホほど刺されています
しかも、気の毒なことに刺される箇所がまた独特で、
①おでこ
②耳の後ろ
③顔
④唇
唇を何か所も刺されて腫れていた時は、申し訳ないのですが笑ってしまいました(ゴメンナサイ)
整備士は、原則つなぎ服で長袖ですし軍手やゴム手袋もしてますから出ているのが顔と首なんですよね
だから刺される場所が顔廻り、という
寝板に寝て、車の下で身動きとりにくい状態で、両手は車の下廻りなどの奥の方までつっこんで集中してやっているところに
耳まわりであのイヤ~な音を出され、唯一動かせる顔をフリフリしてもしつこく寄ってきて何か所も刺していく・・・
まあ怒りますよね、整備士も
イライラァッ!!!と蚊に対して怒っています(ムヒを塗られながら・・)
しかも、汗びっしょりですし体温も上がってますから蚊も寄ってきます
必死でお仕事しているのに、本当に憎いですよね
外での作業の方々も蚊との闘いはあるのではないでしょうか
そんなみなさんのご苦労のおかげで我々の生活は成り立っています 感謝です 本当に
みなさま、今日も一日 お疲れさまでした
「ちいかわ」と「Mrs.green apple」とコラボしたら飛ぶように売れる、と最近は勝手に感心しています
ちなみに筆者はどっちも好きです