2025.12.09
電子車検証の二次元コード
本日はちょっとした小話を・・・
電子車検証が始まってから、作業そのものは便利になった面も多いのですが、実は現場ではひとつ小さな問題があります
それが、
二次元コードの読み取りがうまくいかないことがある
という点です
パソコンの顧客システムに登録する場合は特に問題ないのですが、OBD診断のシステムに登録する場合のカメラでの読み取りが薩摩自動車のパソコンではうまくいかないことがあるのです
本来は、車検証の二次元コードを読み取るだけで車両情報が一気に入力される仕組みなのですが、実務では以下のような状況で読み取りエラーが起きます
光の反射で二次元コードが認識されない
車検証入れが曲がって収納されていて、電子車検証自体に反りがある
端末のカメラが曇っている
車内(室内)が暗い/屋外が明るすぎる
二次元コード部分に細かな傷や汚れ
一度で読み取れれば数秒で終わる作業ですが、読み取りに失敗すると、結局は手入力に切り替えることになります
名前、住所、型式、車台番号などを一つずつ打ち込むため、数分単位でロスが発生し、全体の作業時間が思いのほか圧迫されます
電子化は便利になるはずなのに、日常の現場ではこうした細かな待ち時間が積み重なり、逆に手間が増える場面もあるわけです
軽自動車は読み取るコードが2個なのであまりないのですが、普通車は5個のコードを読み取らなければいけません
なぜか、最後の1個が全く読み取れない、といったアクシデントが薩摩自動車では良くあります
特に、お客様がお待ちの時などはとても焦ります(笑)
工場としては、なるべくスムーズに進めるために
端末のカメラをこまめに拭く
光源を調整する
読み取り面をフラットにする
などの工夫をしていますが、それでも相性の悪い電子車検証は存在します
電子車検証自体はとても便利な仕組みではありますが、現場ではこうした見えにくい小さなストレスも抱えながら日々作業していたりします
電子化の過渡期ならではの、ちょっとした裏話でした