2025.11.05
無理な姿勢をしすぎて・・・
自動車整備士さんたちは、とても体を酷使します
整備士あるあるなどでも過去ご紹介したりもしましたが、変な姿勢で長時間作業しますので腰痛持ちが多いです
作業灯などをもって、明かりを照らしたりなどのサポートをしているだけでも首、肩、腰、足が痛くなるのに、そんな中作業して故障箇所を直したり部品を取り替えたりする整備士さんたちの痛みたるや・・・
「慣れもあるよ(もちろん痛いけど)」
と、薩摩自動車の整備士は言いますが、今日はそんなことも言えないような作業中のトラブルがありました
夕方から車検で入っているある旧車(ノーマルです)をリフトアップして、どうやらコンプレッサーを外そうと戦っていた整備士
ガチガチに固くなったコンプレッサーの高圧低圧の配管のネジ(筆者はちょっと外出していたので見ておらず)をどうにかこうにか外そうと従業員M氏と一緒に作業していたそうで(かなり奥にあるためやりにくさMAX)
筆者が出先から戻ってきたのが約1時間後
その1時間ずっとその旧車のコンプレッサーを外すのに悪戦苦闘していた整備士は、急に、
「あかん、なんか頭がくらくらしてる」「立ってられへん」
と、しゃがみこんでしまったと
そこへ筆者は鉢合わせました
従業員M氏と整備士は、「多分長時間上を向いて、力をこめたりしていたから血行が悪くなったのかも・・」と、言っていました
あとから聞いた話ですが整備士のその時の気持ちとしては、
「もう作業したくない・・てゆうかもう上を少しも向きたくない・・」
だったそう
首から頭の血行が一時的に悪くなったのか、とてもじゃないけど作業を続けられる状態ではなくそこで強制終了
今夜コンプレッサーを外しておけば、明日朝から取替作業ができる、と踏んでいた整備士でしたがとんだトラブルでした
どんなに変な姿勢での作業に慣れたとしても、さすがに血の巡りが悪くなるほどの姿勢は危険ですね
作業に集中するあまり、具合が悪くなったというお話でした
整備士さんに限らず、いろんなお仕事でも同じことが言えるかもしれませんね
みなさまもお気を付けください
そういえば、今は亡き祖父が昔田舎の庭に男孫のために大きな鯉のぼりを掲げては、夕方になったらきちんと下げて、とシーズン中毎日やっていたのですが、ある時、夕方にしまうのをうっかり忘れてそのままいつもの晩酌を始めてしまったことがありました
飲んでいる途中で鯉のぼりをしまっていなかったことを思い出した祖父は、
「飲んでるからやめときなさいよ」という祖母の言うことも聞かず(しまっていないのを近所に見られるのは祖父の性格上許せなかったのでしょう(笑))、鯉のぼりをいそいそとしまいはじめました
しかし、お酒が少し入っていたこともあったのか、しまった後その場でヨタヨタと倒れ込んでしまった祖父
「上を向いていたら気分が悪くなった・・
」と、青白い顔で弱弱しくつぶやく祖父に、
「だから言ったでしょうが!!
」と怒り狂いながら祖父をかついで家に上げた祖母の力強さがいまだに忘れられませんが(祖母96歳で健在である)、アレはお酒が入っていたことと祖父が高齢(それでも当時70代でしたが)であったことも理由であると思います
でも、やはり「長時間上を向き続ける」とか、その上「力を込めた作業をし続ける」というのは、人間の身体にはかなりの負担であることがよくわかりますね(力をこめ続ける出産は確かに命がけである)
最後は全然関係ない筆者の小話でした