2025.10.15
迷い込む整備士
車の修理をしていてよくあることなのですが、「おそらくこうである」と整備士が診断や点検をしても、思いもよらない方向に向くことがあります
例えば、さっきまで点灯していたチェックランプが突然消えたり、入庫から点検修理、走行して最終チェックして何もなかったのに納車前になって異音がしたり・・・(これだけ読んでたらまるで怪奇現象みたい(笑))
こういったことにぶち当たると整備士は頭を抱えます
納車のスケジュールもありますし、いったいどのタイミングでそうなったのか、自分がしてきたこと見てきたことの中で見落としたこと見過ごしたことがなかったか、それとも余計な作業でもしてしまったか、など記憶を辿りながら謎の現象に時間をとられてしまうのです
しらみつぶしに調べますが、どうしても解決しないこともあります
時間も必要です
こうなると迷宮入りです
ラビリンスです
車の深~くて、暗~い、先の見えないラビリンスへと導かれるのであります
特に頭が痛いのは、チェックランプ系統と異音です
チェックランプ系統はコンピューターシステムでもありますので、自力では難しいことも多いです
「なぜ今消えたんだ」
といった現象などは消えた現象が不明のままだと解決にはなっていません
消えたからよかったね~
なんて言ってお返しするわけにはいかないのです
ナゾい現象に呆然とする整備士(多分疲れて呆然としてる)
でも、そればかりにかかっているわけにもいかない
どんどんお車は入ってくる
他の業務も待っている
しかしいくら調べてもナゾい現象はおさまらない
更に他の車ではしていなかった異音がしている
「あああ!!!なんでやねん!!!
」
更に追い打ちをかけるかのように、スムーズに進まない別の車輛の修理作業
阪神VS横浜クライマックスシリーズもそっちのけで作業です(でも、事務所のドアは開けてあり、テレビはクライマックスシリーズがついている)
迷宮入りした整備士は今日も残業です(笑)