2025.08.25
タペットカバーパッキンって一体なんだ?
あまり聞きなれない言葉だとは思いますが、とても大切な役割をしてくれています
タペットカバーパッキンとは、
エンジンの上にあるタペットカバーとエンジン本体の隙間にあり、
エンジンオイルが漏れないようにする働きをしてくれているゴムパッキンで、
外からのホコリやゴミの侵入を防ぐ働きもしています
そのゴムが劣化してくると、硬くなりエンジンオイルが滲んで漏れ出てきてしまいます
それを放置していると、
①オイル漏れが酷くなる
②エンジンルームが焦げ臭くなる(オイルが熱い部分に垂れるため)
③オイル消費が激しくなり、最悪、エンジン本体がイカれることも
つまり、このタペットカバーパッキンは
エンジンオイルを漏らさない番人なのであります
ここで、「整備士あるある」も加えてみると
・エンジンルームを開けた瞬間、オイルが滲んでベットベト・・・「あ、パッキンやな・・」
・車検や点検の時、タペットカバー周辺が黒くテカっていたらほぼほぼコレ
・オイルがマフラーに垂れてお客様が「なんか焦げ臭いねん!」と駆け込んでくる
タペットカバーパッキンは、エンジンをオイル漏れから守る縁の下の力持ちとでも言いましょうか
こういった最初は地味な症状のものを放置しておくと、修理代も高くなります
地味だけど、コイツがいないと大惨事!なのです
ちなみに今回タペットカバーパッキン交換作業のお車はターボ車だったので、かなり大変でした
ターボ車はいろいろついているので、とにかく作業が大変・・
オイル漏れは、基本、上から順に確認していきます
上は、タペットカバーパッキン、その次はカムシール、といった具合に(まだまだたっくさんある)見ていくので、まずエンジンルームがオイルまみれだった場合、タペットカバーパッキンを交換してみて様子を見ます
いかがでしょうか?
聞きなれないタペットカバーパッキンの働き、とっても大事ですよね
「なんだこの部品?」というような部品でも、何一つ無駄な部品などなく、それぞれが重要な役割を持っています
今回は、オイル漏れの番人、タペットカバーパッキンのお話でした