2025.08.21
知られざる名脇役!クランクプーリーが壊れるとどうなる?
本日は、クランクプーリーのお話をしてみようと思います
みなさん、クランクプーリーってなんだかご存じですか?(残念ながら筆者は名前しか知りませんでした)
整備士に確認しながら、いろいろと調べてみたのでちょっとでもみなさんのお役に立てればと思います
と、いうのも実は代車(三菱タウンボックスU61W)のエアコンが効かなくなって故障点検していたら原因がクランクプーリーだったんです
乗っていたお客様には本当に大変申し訳なかったです
ではまず、
クランクプーリーって何?というところから・・
エンジンの一番下にある「クランクシャフト」という回転軸に取り付けられた、手の平大の丸い滑車です
エンジンが回る力をベルト類に伝える役目を担っています
ベルト類には、エアコンベルト、ファンベルト、パワステベルトがありますね
そう、このエアコンベルトにも繋がるから、今回の代車のエアコン故障に繋がったというわけです
それでは、クランクプーリーの仕組みを説明しましょう
エンジンをかけると、クランクシャフトという回転軸が回転します
その回転している力をクランクプーリーが受けとり、
そのクランクプーリーにかかっているいろいろなベルトを通じて、他の補器類を動かすのです
クランクプーリーという滑車が中継地点となり、エンジンのパワーを様々な部品に伝えていくわけですね
そこで、クランクプーリーがベルトを通じて動かしている補器類をいくつかご紹介しましょう
①オルタネーター(発電機)・・ダイナモと言ったりもします→バッテリーに電気を充電する
②ウォーターポンプ・・冷却水を循環させる
③パワステポンプ・・ハンドルを軽くする油圧を作る
④エアコンコンプレッサー・・エアコンを冷やす
などなど・・・
そうなのです
クランクプーリーが回らなければこれらの補器類が動かないので、いろんなところに影響が出るのです
ちなみにそのクランクプーリーには、3本のベルトをそれぞれ引っ掛けるようになっているタイプのものもあれば(代車はこのタイプでした)、1本掛けといって、3本すべてのベルトの働きをする1本のベルトを引っ掛けるだけのタイプもあります(だからちょっとプーリーの形状も違う)
代車(U61W)は、3本のベルトをそれぞれ引っ掛けるタイプで、その中のエアコンベルトを引っ掛ける部分が(ダンパー、いわゆるゴムで一体化している)、劣化して外れてしまったことにより、引っ掛かっていたベルトも外れてしまった、ということでした
エアコンベルトが外れて、回らなくなったということは、エアコンコンプレッサーも回らないのでエアコンが効かない、という流れになります
クランクプーリーは、人間の身体で例えていうなら「心臓の力を全身に伝える大動脈」のような部品なのです
恐るべし!プーリー!!
クランクプーリーのトラブルでよくあるのが、
キュルキュル音がする(ベルトが鳴いています)
バッテリー警告灯が点く(充電できていない)
ハンドルが重たくなる(いわゆるオモステです パワステベルトが回っていない)
エアコンが効かない(エアコンベルトが回っていない←今回コレ)
放置してると、走行不能になることもある、ということがわかりますよね?(バッテリーに充電できないとエンジン掛からないです)
いかがですか?
結構というか、かなり重要ポジションのクランクプーリー
小さな部品ですが、プーリーがあるからこそですね
クランクプーリーの交換の様子をインスタにもアップしていますのでよかったら暇つぶしにでも覗いてみてくださいね
今日はクランクプーリーについてのお話でした